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「質」を問う消費社会では評価基準が必要
消費文化全体がレベルアップしていくには、「評価」というものが重要になってくると考えられる。では、どうやってその評価のための基準を作っていけばいいのだろうか?
これからは、消費者としてのプロを育てることが重要になってくると思います。これまで生産側のプロばっかりでした。生産側のプロの代表が国で、官僚がいろんなものを規制してきた。でもこれからは、消費者の中から、プロが出てきて、そちらが評価を立てるというのが重要になるんじゃないかと思います。
ただ、難しいのは素人ばかりが評価を書くと、評価が偏ってしまい、質の悪いインターネットの評価サイトみたいなことになる。ある種の常識は必要です。そういう意味では、チェック機能を果たす編集者が必要になるのでしょう。
評価基準というのは国がつくるものではなくて、もう自然にできあがってくるのが望ましい。国などが横から力を貸すことはできるかもしれないけど、自分からリードすることもできないものなんだろうと思うんです。
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