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子どもたちのために、できるところから行動を起こしてください
最後までたくさんのコメントありがとうございました。 以前、私が幼児教室を運営していた時期に、いまでも忘れることのできない事件がありました。その幼児教室では、俗にいう「お受験」を否定した英才教育を目指していたのですが、通ってこられる方々は小学校受験をされる場合が多く、そのお嬢さんも結果的にはお受験されました。その報告にみえたときのことです。 そのお嬢さんは、非常に素直で飲み込みも早かったので、お母さんは軽い気持ちでお受験をさせたようでした。しかし結果はうまくいかず、別室で先生と話をしていたお嬢さんが突然泣き出してしまいました。受験に失敗したことがショックだったんだな、もっと受験対策をしてあげればよかったのかな、と考えていたら、なんと「お母さんがかわいそう!」といって泣いているのです。これを聞いたお母さんは真っ青になっていました。結局、このお嬢さんは、お母さんが飲み込みの早い自分の様子をみて喜んでいる、喜んでいるお母さんにもっと喜んでもらおう、合格するとお母さんが喜ぶだろう、と一生懸命頑張っていたんです。 このケースは特徴的ですが、代々木高等学院に通ってくる生徒たちにも多く見受けられるのが、気がつかないところで自分でない虚像を作り上げ、その虚像を自分と勘違いし演じ続けて、何かのきっかけで疲れてしまい引きこもったり非行に走ったりするというケースです。先のお嬢さんの場合も、「俗にいう『よい子』で、ほめられる自分」という虚像が、知らない間に親子の間や周りで作り上げられていたんだと思います。 本当の自分を知ることも、非常に大切なことではないでしょうか。 こうした子どもたちに自分を取り戻してもらい、自分を見つめ直し、さまざまな経験をし、多くの人と出会い、お互いを認め合い、自分の意志と足で歩いていけるようになってもらう。そのために代々木高等学院を運営していますが、同時に、子どもたちを取り巻く環境において、規制緩和につながる活動も行っています。 10年前には、無認可学校に通う生徒の「学割通学定期」取得のための活動を始め、5年前に、変則的ながら実現することができました。現在も、構造改革特区法を利用した柔軟な学校を作るために、教育特区の推進に向けたさまざまな活動を行っています。 以前とは比べものにならないくらい制度も緩やかになり、行政の対応も変わってきました。しかし、いくらよい制度ができても、その制度を運用する人や実際に管理する人の意識が変わらない限り、何も生まれてきません。 現状の制度の中でも、もっともっと学校改革はできるはずですが、直接学校を管理する教育委員会や地方自治体においては、柔軟に運用できる制度の議論が「何のために生まれた制度か」が完全に飛んだ状態で交わされることが多く、ただ単に管理するための制度になってしまっていることがあります。 子どもを取り巻くさまざまな人が、意識と知識を持って、学校および子どもたちを取り巻く環境を本気で考え、行動しなければいけないのではないでしょうか。 たくさんのコメントをいただいたみなさまにお礼を述べると共に、100人に100通りの個性があるように、子どもたちにいろんな環境を提供できるよう、ご自分でできるところから行動を起こしていただけるようお願い申し上げます。 ありがとうございました。 |
代々木学園代表 |
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