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フローライフのすすめわたしは今、「フローライフ」という生き方を提案しようとしています。「フロー」という言葉を聞いたことがありますか? 「フロー」とは「ストック」という言葉と対になって使われる経済学の用語です。「ストック」とは長い間持っている資産のこと、「フロー」とは資産を使って一定期間に新しく作り出される資産のこと、と捉えていただければいいでしょう。企業の資本金や設備は「ストック」、設備を使って新しく作った製品は「フロー」です。要するに、経済学では「ストック」を持っている時間の長さによって、「ストック」「フロー」と呼んで区別しているわけです。 経済学の話なんて、関係ないわ、と思わないでください。だって、この世の中のお金の動きをなんとか理論立てようとして作られたのが経済学なんですから、この世の中に生きているわたしたちと関わりがないはずはないのです。しかも、今は資本主義で自由主義経済で、という経済体制をとっていますが、この経済体制をとりはじめた近代という時代に、経済学も成立しました。つまり、大量生産大量消費の基礎には近代経済学があるわけです。 わたしたちの暮らしを支えている経済学という「思想」は、「ストック」を中心に考えられているわけですよ。「ストック」をたくさん持つほうがいい、「ストック」の量が多いほど強い、という価値観なんですから、この枠組みから逃れないかぎり、「物を捨てない暮らし」「必要なものだけ買う暮らし」はできそうもありません。 だから、「ストック」重視の発想から転換して、「フロー」重視の発想にできないかと思ったわけです。経済学で言う「フロー」ではなく、言葉どおりの意味「流れる、動かす」そして「持たない」。要するに、「フローライフ」とは、物を「ストック」することで力や幸せを得ようとする近代の価値観から逃れて、「持たない暮らし」「使いこなす幸せ(メンテナンスの価値)」で生きていこうという提案です。 「フローライフ」では、個人はフローとして生き、公の場がフローを支えるストックを蓄えます。暮らしをかたちづくる基礎的なもの――水道や通信などのインフラや、住宅、耐久消費財、生活の知恵や文化などなど――は公の場がストックする。リサイクル、リユース、リソースなどの仕組みも、「公のストック」の視点で整えていく。 個人は、公の場にストックされたものを使うために一時的に借りる。そして、持っていると幸せなもの、持っていたほうが生活が充実するようなものは、持つ。malvaさんは「必要なもの、こだわりにあるものは少々高くても買う。当然、大切に使います」、Schakraさんは「必要なモノ以外は、消えモノしか買わない」と書いてくれましたが、そういうことですよね。世の中のえらい人は、まだ「右肩上がりの経済成長」とか「不況からの脱出」と言っていますが、みなさんの意見を見ていても、わたしたちが求めているものはそんなものじゃない、と確信できました。 「フロー型」の社会の仕組みを作ることができたら、「物が欲しい」をかなえながら「物を大切にする」暮らしができるんじゃないでしょうか。「私にとって、あると幸せなもの」なら、「欲しい」と「大切にする」は両立しますよね。 物と深く心を通わせ、「もったいない」と思える日本人の感性が役に立つのは、近代的な「ストック型の時代」ではなく、新しい「フロー型の時代」なのではないでしょうか。近代的な物質主義ではダブルバインドに苦しむわたしたちの感性こそが、「わたしの満足」を大切に生きる時代をつくりうるのではないか、とわたしは大いに期待しています。 この「フローライフ」については、6月中旬に本を書いて紹介しています。楽しく読める本に仕上がったと思っていますので、関心がある方はぜひ読んでください。『生活設計をガラリと変えるフロー型発想のススメ』(ジャパンタイムズ)です。 |
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