社会的責任投資

投票2日目、ますます自分流の投資方法があるという比率が増していますね。頼もしいかぎりです。

投資は専門的な感じがするからか、あまり具体的な投資方法について書き込みをいただけていないのが寂しいですが、ORYUさんは良いご主人をお持ちですね。ORYUさんが指摘された3点はまさにそのとおりということばかり。とくに投資は、現在ではなく、将来の価値を買うわけですから、これまでの価値観や古い体制にとらわれて、ただ大きい企業というだけで、わたしたちの大事なお金をまかせるわけにはいきません。

さて、昨日は注目する分野について少し触れましたが、株式投資では別の選択基準もあります。たとえば、超低金利の今、預貯金を上回る利回りで回ってくれれば……と思うのであれば、配当の高い株式に投資して、インカムゲインを狙う方法（配当減税もありますし）。あるいは、全体的な相場の低迷期に、トヨタやソニー、キャノンといったいわゆる「国際優良株」を割安な株価でゲットし、長く保有する方法。または、独自の視点で、不況下でも伸びる企業を発掘する方法。

独自の視点には、技術力、新しい発想、財務力などいろいろな基準があるでしょうが、企業の社会性や倫理性などに注目した「社会的責任投資（SRI）」もイー・ウーマンらしい視点の一つではないかと思います。いくらお金が儲かっても、自分のお金が不公正で社会に悪影響を与える企業の活動に使われたくはないですよね。せっかくなら、投資を通じて良い社会を作っていくという「意志」と「見識」を持ちたいものです（余談ですが、そういう意味では、2月3日から募集が開始される個人向け新型国債は、元本保証で変動金利という、現時点では魅力的な商品ですが、結局、国債をたくさん発行したツケは将来の自分たちや、かわいい子どもたちが払っていくのだと思うと、さて、お薦めしてよいものかと悩んでしまいます）。

SRIにもさまざまな基準があり、国内でもいろいろな動きが出ています、これについては、明日詳しくご紹介したいと思います。いずれにしても、現在のような不透明な時期に投資する場合は、短期間に数倍の利益を狙う「投機」以外は、有利子負債の少ない企業を選ぶことも忘れずに。