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リスクの高い銘柄を見極めるポイント
株式投資にはさまざまなリスクがつきものです。買った株が値下がりしてしまう価格変動リスク、売りたいときに売れない流動性リスク、物価の上昇で株式の資産価値が低下してしまうインフレリスク――などなどです。中には投資した企業が倒産して株式が紙くずになってしまう倒産リスクというのもあって、多くの人に「株は怖い」と思わせる理由にもなっています。 ただ、やみくもに株式投資を敬遠する必要もありません。リスクの大きそうな銘柄は最初から投資の対象外と決めて、見向きもしなければいいのです。問題は、どうやってリスクの大きそうな銘柄を見極めるかです。 そこで登場するのが決算書。昨日お話した「決算短信」の1枚目(表紙)を見るだけで最低限のリスクを確認し、「危ない会社」を排除することができます。初心者向けに簡単な例を挙げてみましょう。 1)営業損益が赤字 営業利益は企業が本業で儲けた利益のこと。保有資産などを売って経常損益や最終損益(当期損益)が黒字になっていたとしても、本業で利益を出せないような会社は投資の対象外と考えた方が無難です。 2)無配が続いている 株主から資本金を集めておいて、株主に配当を払えない企業は一人前とはみなされません。利益を上げていても配当を出していない場合は、財務状態がまだ配当を払えるほど回復していないか、経営者が業績の先行きにまだ自信を持っていないかです。 3)株主資本がマイナス 株主資本は、株主が払い込んだ資本金や企業がため込んだ利益などの合計です。ところが過去に赤字が続いたり不良資産の処理で巨額の損失を出すと、株主資本は食われてしまいます。高じて株主資本がマイナスになった状態を「債務超過」と呼び、その企業の経営は危なっかしい状態にあるとみなされます。 このほか、売上高の減少が続いている、株主資本利益率が極端に低い、営業キャッシュフローの赤字が続いている――などもチェックポイントです。 もちろん、業績や財務状態が悪くても株価はどんどん上がっているという例はよくあり、株価の動きに着目して投資するという手法も否定されるものではありません。ただ、その場合もリスクの所在を知ったうえで投資するのが望ましいことは言うまでもありません。 |
『日経マネー』編集長 |
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