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「役に立たないから見ない」のは正しいか
「決算書を見ますか」という問いに対して6割が「×」とのこと。でも、皆さんのコメントを拝読すると、「見てもあまり役に立たないから見ない!」という方が結構多いようです。鋭い意見が多くてドギマギしてしまうのですが、いくつかのご意見に対して私の考えるところを述べたいと思います。 「結局、決算書は過去の事実を会計的に物語っているだけで、将来を約束するものではありません」 おっしゃるとおりです。決算はあくまで過去の数字。当然、前期が最高益だから今期も増益が続くとは限りません。ただ、過去の決算は将来の業績を見通す際の有力な材料ではあると思います。決算発表時に会社が公表する「業績予想」も、経営者の先行きに対する自信のほどなどを知る重要な手がかりです。 「役に立つのは経営者のビジョンと、提供する商品・サービスが、そのビジョンを具体化しているものか、そして、顧客がそれを評価しているかでは」 これも正論。ビジョンは決算書からは読み取れません。しかし顧客が企業の商品・サービスをどのように評価しているかを定量的に把握するのも難しいですよね。過去の数字とは言え、決算は世の中の企業に対する評価を知る一つの手段にはなるのではないでしょうか。 「果たして決算書万能か?黒字の会社が破綻することもあります」 反論のしようがありません。万能ではないし、いまだに粉飾決算をする企業が後を絶たないのも事実です。でも、粉飾するような会社って、業績のあまりよくない会社が多いですよね。 「決算書をうんうん読むより、自分が興味を持てる企業、応援したい企業に投資したい」 個人の投資姿勢として正しいと思います。興味の持てない会社では、その企業について勉強しようという気にもなりませんから。ただし、アバタもエクボではいけないと思います。思わぬリスクに遭遇しないよう、業績や財務の面から最低限のチェックは必要ではないでしょうか。 「決算分析は難しいから、複数のアナリストの意見をチェックすればいいのでは」 一理ありますが、アナリストがどれだけ信頼できるかという問題は残ります。自己責任が原則の株式投資です。企業についての最低限の情報は自ら確認した方が、後で納得できると思うのです……。 |
『日経マネー』編集長 |
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