![]() |
|サイトマップ|お問い合わせ| |
|
>>> 旧リーダーズ/メンバーからの移行登録について
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
性愛の豊かさを伝える表現を
みなさま、それぞれに深い洞察と人間愛に満ちたコメントをいただき、本当に感動しています。 今日のコメントでは、ヴェリーメロンさんの投稿にある子どもが見ないようにすること、また琴祐さんとwakanoさんが書かれたように、ポルノを見始める少年たちのために、女性を虐待する犯罪的なポルノの存在をどうするのか、という点について書こうと思います。 子どもが見ないようにするためには、書店やビデオレンタル店なら、売り場を区切る、高い所に置いて手が届かないようにする、といった工夫ができますが、インターネットの場合は、reikotさんのように規制もむずかしく、せめて家庭と学校では、子どもが使うパソコンにポルノサイトに接続できないソフトを大人がインストールする、などの方法が考えられるでしょうか。 また犯罪ポルノを見て影響を受ける少年には、そもそも性教育の段階で、女性の肉体のデリケートさ、両親の愛情とセックスを通じてこそ生まれてきた自分(人)の命の尊さを、きちんと子どもたちに教えることが、大切だと思います。性教育というと、避妊やエイズの性知識ばかり言われがちですが、性教育とは、まず人間愛にもとづいた性愛教育でなければならないと思います。 つまり、人に優しくする、人が嫌がっていることをしない、セックスとは愛情と心身の快楽をわかちあうこと、といったごく基本を、両親、教師からしっかり学んで育った青少年なら、たとえ暴力的なポルノを見ても、単純に鵜呑みにはしないはずです。 痴漢、強姦など性犯罪を描いた間違ったポルノを見た時、「これは女性への権利侵害だ、間違った内容だ」と、すぐに気がつくはずです。 犯罪ポルノを鵜呑みにする青少年は、そもそも女性や母親に乱暴な口をきいたり、女性を馬鹿にするような態度、暴力を悪いことと思わない意識があるのかもしれません。それは性以前に、躾の問題であり、セクハラ、恋人や妻を殴るドメスティックバイオレンスをする大人の男性も共有している女性蔑視が根底にあります。 のえるさんの投稿にある、「相手を慈しむ、いとおしく想う、感情が高まり求め求められてごく自然に行なう性行為は神は人間になんという素晴らしいものを与えたのだろう、と感動せずにはいられ」ないような性愛の映像表現(ポルノに限らず、映画なども)があれば、どんなにすばらしいことでしょう! さまざまなポルノがあって当然ですが、そのなかには、こうした男女の愛とセックスのすばらしさを豊かに伝える表現があるべきだと考えます。 しかし、なぜ、そうした女性が求める表現が製作されないのか……。理由は簡単です。製作の現場が、男性ばかりだからです。ポルノ業界はもちろん、映画界でもテレビ局でも、監督、ディレクター、プロデューサー、カメラマン、音声、照明のスタッフは、圧倒的に男性ばかりです。資金を提供する会社も男社会です。私たちの社会を支配する階層、表現を製作する現場に、女性がほとんどいない、そのゆがみが、ポルノのゆがみに反映されています。 しかし、性愛の豊かさを伝える性表現を作りたい、見たい、と願う男性も、きっといるはずです。そうした男性の投稿も待ちたいと思います。 |
作家 翻訳家 |
|
|
|
|
|
|
|
| ©2000-2009 ewoman,Inc. | |個人情報について|利用規約|各種お問い合わせ・お申し込み|会社概要| |