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21世紀の「時は金なり」初めての登板に、池田はどきどき、はらはらでした。疾風怒濤の1週間も、みなさまの気持ちがいっぱい入ったメールのおかげで、なんとか無事にどころか、思いのほか楽しくのりきれそう、と思っていました。いました、というのは、最後のうっちいさんのご投稿に立ち往生してしまったのです。 まず、「経済という言葉の本来の意味は共に生きる仕組みってことだったかと思いましたし」(うっちいさん)に、ギリシア語、英語、ドイツ語……の辞書ひきまくり。 それでわかったことは、英語の「エコノミー」は、ギリシア語の「オイコノミアイ」(ちょっとアヤシイ)から来ていて、それを、明治時代に「経済」という中国語で置き換えたのでした。ギリシア語の「オイコ」は、「生きる場所」という意味で、「エコロジー」の「エコ」も、この「オイコ」(だから「エコロジー」は「生態系」っていう意味なんですね)。 「経済」は、「経世済民(くにをおさめ、たみをたすける)」という中国のことばを縮めたものでした(「メールマガジン」を「メルマガ」、みたいなことは、昔からやってたんですね)。つまりは、今で言う「政治」、かな。だから、うっちいさんがおっしゃるように、「共に生きる仕組み」という意味と言えそうです。お金をふまえ、お金を超えた共生のシステムが、「経済」なのでした。 ふう。でも、おもしろいお勉強でした。 で、本題です。きのうあたり浮かび上がった「鍵」、お金と時間をてんびんにかける、そのバランスを一人ひとりが価値観で、責任をもって選ぶ、ということが、きょうはますますはっきりとしてきました。 Evalunaさんは、「欲望を煮詰めて厳選する感覚は自分の心の贅肉を落とす感じ」と、いまいくんさんは、「生活がシンプルになる」、物が減るとおっしゃる。そういえば、月曜に巽さんは、お金がないと、バランスのいい食材調達に工夫するから、自然とダイエットができる、とおっしゃっていましたが、貧乏のおかげで、心も持ち物もダイエットできるわけですね。とはいえ、おこちんさんのおっしゃる「我慢できる」貧乏の範囲での貧乏であることはもちろんです。 でもね、TERUさん、お子さんの服の好みまで優先してあげて、ご自分の人生を過激にダイエットなさり、「不思議とこれがつらくない」とおっしゃいますが、それはTERUさんがお若い証拠です。ある年齢になって体力ががくんと落ちたとき、そうやって愛する家族のためにご自分を後回しにしてきたことに、ふいに心が耐えられなくなる日が来ないことを、池田は念じています。そして、その予防のために、いまからちょこっとでいい、ご自分だけのための「へそくり」や「無駄遣い」をお勧めします。週一回、ご近所のケーキ屋さんで、高くて家族の分まで買えないようなケーキを注文して、優雅なひとときを一人で過ごすとか、そんな「かわいい」ことでいいのです。 「時は金なり」は、20世紀には、時間を無駄にしないようにしよう、できれば時間を使ってお金を稼ごう、という意味でした。それが21世紀、まるで違う意味を帯びてくるのかな、とみなさんのご投稿から考えました。生きていくには、なにがしかのお金がいります。でも、お金に追われることをやめたところにできる時間の広がり、つまりゆとりで、いまみきさんのおっしゃる、「ゆっくりと人生を過ご」すというのが、21世紀の「時は金なり」なのではないでしょうか。どれだけの時間をお金と引き替えに差し出すか、自分で歯止めをかける、ゆとりの時間を何に使うか、しっかり考える。そこから、21世紀型のすてきな人生が開けるのかもしれません。 それはうっちいさんの、「時間を自分の時として使うことが生きること」に尽きると思います。うっちいさんは、エンデの『モモ』を思い浮かべていらっしゃいます。確かに、「このテーマにぴったり」です。ある日、灰色の男たちがやってきて、ことばたくみに人びとから時間を取り上げる、それを少女モモは……一読をお勧めします、ゆとりの時間で、ね。 うっちいさんの、「現実の経済を変えましょう」は過激だけど、例に挙げていらっしゃる地域通貨は、耳慣れない方も多いと思いますが、過激ではありません。むしろ、ほんわか楽しい印象です。狭い範囲で使えるお金を作って、会員同士がお買い物ごっこをするのです。エンデさんが晩年に提唱していました。普通のお買い物や美容院、指圧……なんでもありです。草むしり、お留守番、話し相手になる、なんていう、普通はお金に換算しにくいことも、売り買いされます。普通のお金と違うのは、利子がつかないこと。ずいぶんたくさんの地域でやっているようです。あなたのお近くにもやっているところがあったら、入ってみて下さい。バラの剪定を教えて、無農薬野菜を買う、なんておもしろいことができますよ。 |
ドイツ文学翻訳家 |
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