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自分の意志で人生を選択していく一週間、みなさんとお話ししてきましたが、月の猫さんの「老後は個別仕様だから」、Crystalさんの「安心と思える日は永遠に来ない」、阿のりさんの「自分に投資」、黒糖パンさんの「勉強と健康」などは、わたしがFPとして長年この問題に取り組んできた結論と似ています。 月の猫さんがおっしゃるように、老後のリスクを推測することは不可能に近いし、それらのリスクが発生したときに万全の対処ができるだけの資金準備は、まず無理です。億単位のお金持ちならともかく、どんなに頑張ってもせいぜい数千万単位のお金しか貯められない庶民にとって、安心と思える老後は永遠に来ないといっても過言ではないでしょう。まして、少子高齢化のなかで公的年金などの社会保障制度が後退しつつある、企業の雇用形態が変化している、大幅な景気の回復も見込めないといったナイナイづくしの現在、老後にばら色の夢を描くことはできませんよね。 と、厳しいお話になりましたが、そうした現実を直視したうえで、さてわたしは、わが家は、これからの人生をどう生きるのかを考える必要があると思います。 わたしの生き方は、阿のりさんや黒糖パンさんと基本的に同じです。収入のほとんどを仕事に再投資し、貯蓄の多くをボランティア活動に回し、もうじき65歳になろうとしているのに老後資金といえるほどの貯蓄はありません。でも、それでもいい、とわたし自身は割り切っています。働ける限り働いて税金や社会保険料を払いましょう、勉強を続けましょう、健康に留意しましょう、万一に備えて保険にもキチンと加入しましょう、そう自分の心に言い聞かせながら、精いっぱい生きています。突然の病気やケガに見舞われたり、仕事がなくなることがあったら、わずかな年金と貯蓄で、最低限の生活に甘んじればいいと覚悟を固めているのです。わたしは、キリギリス派といえるでしょうね。 一方には、同年代のアリ派の友人たちがいます。彼らはすでに悠々自適の老後生活に入り、趣味や旅行を楽しみ、穏やかな日々を送っています。わたしには到底、得ることのできない幸せな老後。それを見ると、わたしの心はちょっぴり痛みます。わたしも彼らのように生きればよかったのかなと、ふっと後悔の念に似たものが湧き上がってくることもあります。でも、やっぱり思うのです。わたしはわたしの意志でわたしの人生を選択してきた。充実した幸せな人生だったし、現在も十分、幸せに暮らしている。もう、いつ死んでも後悔はない。そのときが来たら、「みなさま、本当にありがとうございました」と、すべての人に感謝しながら、笑いながら、死んでいけるでしょう。 アリ派とキリギリス派、どちらがいいとか悪いとか、他人が決めることではありませんよね。どちらに軍配が上がるかも、老後になってみなければわからない。わたしの同年代のアリ派は、高度経済成長時代の恩恵を目いっぱい受けてきた人たちです。十分な額の公的年金や企業年金を受け取っているし、せっせと貯蓄してきた結果が大きな実りになっています。しかし、これから20年後、30年後のことは誰にもわかりません。 一週間の話し合いをぶち壊すようなことを書いていますが、わたしがFPとして老後資金プランをアドバイスするときは、アリ派として生きるのか、キリギリス派として生きるのか、あるいはアリとキリギリスの中間をとるような生き方をするのか、まずそれを確認します。そのうえで、アリ派には少しでも有利な節約法や貯蓄法を、キリギリス派には貯蓄に代わるリスク管理の方法を、中間派には両方をアドバイスしているのです。 こうすれば絶対に安心な老後が迎えられます、なんてプランはどこにも存在しません。それぞれの生き方、暮らし方にそって、少しでも安心な老後が迎えられるよう、日々を懸命に生きていくことが大切ではないでしょうか。 |
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