![]() |
|サイトマップ|お問い合わせ| |
|
>>> 旧リーダーズ/メンバーからの移行登録について
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
伴侶動物のためにできること
毎日たくさんの投稿を下さることに感謝しています。 うちの院長(実は母なのですが)が繰り返しわたしに言うことに、「伴侶動物」は「自然界からの預かりもの」というのがあります。 彼らはほとんどの場合、人間よりも寿命が短いので、亡くなる寸前まで、わたしたちに全生活を頼り、その身をゆだねているわけです。大人になっても巣立っていかない対象を、最後の時には葬らなくてはならないのです。それは本当に、想像を絶する「つらさ」です。中には「特別」な存在の子もいて、その場合はさらにつらい。わたしも何度か経験しました。 彼らを見送るとき、わたしはいつも「伴侶動物をもっと幸せにしなくては!」という気持ちに駆られます。これは初日に投稿してくださったwakanoさんやクーティーさん、しろりむさんも触れていたように、別れのつらさを凌駕する、共に暮らした日々のすばらしさゆえ、だと思います。 伴侶動物と暮らすことのすばらしさとは、彼らが与えてくれる大きなギフトと、わたしたちも彼らに何かを与えることができているという充足感、一種の誇らしい感覚によるものだと思います。彼らの無駄のない素直で真摯な「生」をまっとうする姿を見ることは、限界に近い地球上でわたしたちがこれから、どんなふうに生きていくのか?の「学び」でもあるように感じます。 1万年以上も前から、人間との約束で、帰っていく自然を捨てて共に歩む道を選んでくれた伴侶動物たち。彼らを幸せにすることが、彼らへの恩返しのようにわたしは感じます。 「ペットロス」が悪い病気のように騒がれた時期もありましたが、大切な存在を失って悲しいのは当たり前。それ自体が悪いのではなく、その「当たり前」の感情が、その人自身の生活の質をおとしたり、その人と他人との関係を悪化させたりするのではなく、昨日ご紹介したヒューマン アニマル ボンドの理念である「人と動物が共に暮らし、共に幸せになること」が重要なのだと思います。 「お別れ」にわだかまりを残さないためには、「精一杯、悔いなく良い預かり主でいようと努力し続けること」だと思います。伴侶動物との暮らしの中で得た学びを人生に生かして、よりよいコミュニケーションや広い視野を提案する。彼らがもたらしてくれる、そういった役割(ロール)にわたしたちが気づくことが大事だと思いますが、みなさんはどう思われますか? 「お別れ」は、わたしたち伴侶動物医療の現場にいる人間にとっても、大きなテーマです。来週末に行われる、一般の方と獣医師がともに学ぶフォーラムでもお話します。宜しければ、ぜひいらしてみてください。 |
獣医師 赤坂動物病院副院長 |
|
|
|
|
|
| ©2000-2009 ewoman,Inc. | |個人情報について|利用規約|各種お問い合わせ・お申し込み|会社概要| |