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もしも街頭で、テレビカメラにこう聞かれたら……?
いただいた投稿の中で、まず面白かったのは、猫派の方は、ニックネームも「〜〜猫」さんとか「○○にゃん」さんとか、猫好きフレーバーが濃厚だったことです。犬派の方には「○○わん」さんというようなニックネームの方はいなかったように思います。 きっぱりとレッテル貼りをして、二つに無理やり分けることで見えてくることもあるのだな、と思いました。性格的な傾向みたいなものが犬好き・猫好きには多少あるのかもしれません。 その一方で、もちろんこの質問の本当の趣旨は「テレビニュースのうそを考えてみる」ことなので、その観点から皆さんの投稿を眺めてみると、やはりきっぱり二つには割り切れないアンビバレントな葛藤と、レッテル貼りを人生の潤いとして楽しむ気持ちの両方が、心の中のあちこちに見受けられるのも事実です。 たとえば、東京のミツチさん。「本当は犬が大好きですが、わが家の猫は特別で、それは美しくかわいいです」。 猫一筋の兵庫のふろすとさん。「最近身近な人から『猫が好きな人は、わがままで自分勝手で周りを巻き込む。猫がそうだから似てくる』と攻撃されています」。 アメリカから投稿してくれたヒロニさん。「猫はどうも何を考えているのかわからない。犬はばかがつくほど正直」。 つまり今回の質問の両方にYesと言いたい人は絶対にいるはずですし、猫が好きな人100人全員がわがままで自分勝手で周りを巻き込む、なんてことは普通ないわけですし、正直な猫や何考えているかわからない犬だって絶対に存在するはずです。 でも、テレビはこういうニュアンスをすくい取ることが本当に下手です。むしろ逆にわざと避けたりすることもあるのが現実です(それはわかりにくくなるから、という理由だったり、結論は明確に、という理由だったり)。個々の事情や背景のほうが、実はものすごく重要だったりすることもあるのですけどね。 もっとも簡単な例を取ってみます。街角であなたは「犬派ですか?、猫派ですか?」とテレビカメラに聞かれました。そして3分間くらいかけて、こう答えたとします。「犬も猫も嫌いです。わたしは生まれた時からアリクイが大好きで……(以下好きな理由を2分30秒述べた)。でも、どうしても、どっちかを選べっていわれたら? 猫が好きですね。足の肉球の感触が気持ちいいから」。 テレビでは「猫派」というテロップのもとに、このインタビューの5秒間だけが使われました。「足の肉球の感触が気持ちいい!!」 つまりテレビの世界では往々にして、こういうことが行われやすいのです。こうしたやり方を僕は好まないし、もちろんテレビのすべてがこんな放送をしているわけではないのですが、皆さんにこういう世界の実情を知っていただくことは、決して無駄なことではないと思っています。 さて、では、ここで新しい質問です。あなたはテレビに出たことはありますか? その時の取材や出演の状況と実際の放送がどうだったのか、教えてもらえませんか? 皆さんの投稿をお待ちしています。 |
『報道ステーション』チーフディレクター |
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